初めまして、株式会社Tobe-Ruの福島です。
今回は「心理的安全性とはなにか?」というお題でご紹介致します。
「安全」という言葉の通り、心理的安全性とは対人関係の「リスク」から守られている(安全な)状態を指します。
対人関係の「リスク」とは、
- 無知だと思われる不安 =「こんなことも知らないの?」と思われたくない
- 無能だと思われる不安 =「こんなこともできないの?」と思われたくない
- 邪魔だと思われる不安 =「面倒くさいやつだ」と思われたくない
- ネガティブだと思われる不安 =「失礼なやつだ」と思われたくない
こういったリスクがない、もしくは低い雰囲気が心理的安全性が高い組織といえます。
心理的安全性が注目されている背景
組織の生産性は個人の能力や働き方ではなく、安心して発言や指摘ができる協力的な雰囲気・体制(=心理的安全性)に影響を受けるとされています。
そのため、組織づくりのカギとして「心理的安全性」が注目されています。
チーム内の心理的安全性が低いと、「自分の能力が低く見られる」と不安になるため、自分の失敗を認めない、ミスを報告しないといった問題が生じる可能性が高まります。
医療業界のチーム・職場に置き換えると「どうやって優秀な人物を採用しようか」と頭を悩ませるよりも、今のメンバーの能力を発揮させ、どれだけ生産性を高められるかを考える方が得策ともいえます。そして生産性をを高めるためには、必ず「心理的安全性」という概念が必要になります。
医療業界で起こりがちな心理的安全性を低くしている事例
事例①「受付と診療スタッフ(受付スタッフの視点)」
診療開始時に準備ができていないことが多く、せっかく時間通りに来てくださった患者さんを時間通りに案内できなかったことが多くありました。スタッフ全体で改善したいと思い、全体会議に提案したところ、「じゃあ貴方たちがやればいいのでは?」と
診療スタッフから冷たい言葉が。
提案した受付スタッフは、提案したことを悔み、以降問題が目についても見ないふりをしています。
事例②「院長とスタッフ(スタッフの視点)」
院長から受付での物販売り上げをあげるために、「いい感じで工夫してみて」と指示がありました。指示をうけたスタッフは今まで医院にはなかったPOPを作ってみることにしました。後日院長から「あれ分かりにくいよ」と指摘を受けました。
スタッフは「POPを作ったこと」を批判されたと感じ、今後は新しいことに挑戦をせず、今までしてきたことを踏襲しようと反省しました。以降そのスタッフはいいアイディアがあっても、批判されることを恐れ声を上げなくなりました。
事例③「新人スタッフと先輩スタッフ(新人スタッフの視点)
新人スタッフはモチベーションも高く、いろいろなアイディアを先輩に提案をします。
先輩スタッフは親切心で
「それ前に似たようなことを試したが、上手くいかなかったよ」
「院長先生は、気に入らないと思うよ」
「ほら、うちの医院はOO流だから」
等と言っていました。新人スタッフは次第に何を聞いても賛同してくれない先輩に同調するようになり、挑戦を口にすることも無くなりました。
翌年新人スタッフが先輩になると、後輩にも自分が先輩から言われたことを同じように伝えるようになり、結果的に組織の挑戦の総量が激減しました。
こんな似通った経験や事例は貴院でも目にしませんか?
次回のコラムでは、「心理的安全性に関するよくある誤解」「心理的安全性を高めるためにできること」をお伝えしていきます。






