こんにちは、株式会社Tobe-Ruの戸澤です。
この1年間、たくさんの医療機関の先生方からご相談をいただき、想いや悩みにお答えして参りました。
そして調査・アンケートを取らせていただくと、人事制度を導入されている方は、なんと回答者の25%未満。
しかし「人事制度を導入したい、必要だと思う」と回答されている方は90%弱。
この乖離や課題は何なのでしょうか。理由は3点です。
人事制度が医療に根付かない3つの理由
①忙しすぎて運用ができない…
仰る通り、人事制度は構築も運用も、時間もコストもかかるのが事実です。
ダントツでこの課題が1番多かったです。
②人事制度を導入はしているものの、不公平感満載の評価制度になっている
医療機関の場合、営業会社と異なり、全て実績値だけで反映できるわけではなく、チームワークやコミュニケーション、バリュー浸透といった定性的な評価が必要です。
ただ、なぜか医療機関様の大半は相互評価(本人と上長)で行っていることが多いのですが、これが原因です。
相互評価を360度評価にシフトすることで、公平性かつ適正さが担保され、納得性の高い評価体系を創ることができます。
③「うちのスタッフはみんな頑張っているからわざわざ人事制度はいるのかな…」
こちらはご相談というよりも、人事制度を入れるべきかどうか迷っている方の声です。
答えは100%入れるべきです。
「頑張っている」これはもろに院長先生や特定な人の主観に過ぎません。
人事制度は経営者の意思を言語化して反映したものであり、1つ1つの頑張るべき項目に”基準”と”ウェイト”を設けていく必要があります。
全員頑張っていたとしても、頑張り方やスタッフ特性や考え方の価値観はそれぞれ違います。
A)チームワークを意識することに頑張っている人
B)リーダーシップを発揮しながら頑張っている人
C)新人育成に頑張っている人
D)患者コミュニケーションを頑張っている人
E)カウンセリングを頑張っている人
など、AさんからEさんまで全員頑張っていたとしても、クリニックが目指すべき評価項目を設け、基準とウェイトを設けることで、正しく頑張りを客観的にみることができるようになります。
組織とスタッフさん個人を成長させるためには、マーケティングと同様に、マネジメントも定量化が大切です。
そのためにも、人事制度は不可欠です。
人事制度は”今”だけを見るものではなく、中長期的な組織基盤と人づくりの成長基盤を作るための仕組み作りです。
「人事制度がない=頑張らなくても(成長しなくても)良い」と同義語
当社が現在ドクターと共に開発を進めております「DoctorHR」の使命感の1つに「頑張るスタッフが報われるようにする」とあります。
前述でもあったように、人事制度は組織ビジョンを具現化した院長先生の意思が乗っかったものです。もっと分かりやすい言葉にすると、組織と人財を成長に導くための仕組みです。
人事制度がないということは成長のキーワードやキャリアプランを示していないということになりますので、与えられた最低限度の仕事だけこなしてもらえたらよい、つまり頑張らなくても(成長しなくても)良いという意味合いになってしまいます。
20代、30代は金銭的報酬よりも「対話」「フィードバック」「承認」
現代のマネジメントに大切な3つのキーワードは「対話」「フィードバック」「承認」です。
対話は個人面談等の場づくりのことであり、
フィードバックはスタッフさん自身が成長に繋がるためのキャリア支援のアプローチであり、承認は納得性の高い評価に基づいて本人を認めることです。
対話の中でのフィードバックも、何も材料がないのとあるのでは大きくその人自身の成長が変わります。そのためにも人事制度は有効なのです。
下記に人事制度の有無によるフィードバックの違いを載せておきます。
<人事制度がない場合のフィードバック>
Aさんはとにかくよく頑張ってくれたね!特に〇〇のプロジェクトをよくこなしてくれた。そして新人教育にも熱心な働きかけをしてくれたね。この調子で次からも頑張ってほしい。特に〇〇に注力してくれたら嬉しいな。これからも引き続き、自信を持って働いてください。
<人事制度がある場合のフィードバック>
Aさんの個人スコアは、今期の直近6ヶ月間のバリュースコアが65ポイント、スキルスコアが123ポイント、個人目標スコアが80ポイントで、一覧はこの通りです。前回との比較としては25ポイント上昇しており、〇〇と〇〇の部分が前回より特に伸びているね。そして課題は引き続き、〇〇の部分だね。ぜひ次の面談時までこの部分を意識しながら働きかけてほしい。そして〇〇のスキルアップに注力してほしい。360度レビューではAさんの長所として〇〇と〇〇と〇〇が多く挙げられているね。これからも引き続き、自信を持って働いてください。
どちらが行動変化に繋がるでしょうか?
間違いなく後者の方が行動変化に繋がる確率は高まると思います。
ぜひ、この3つのキーワードが現場マネジメントで盛り込めているかどうか振り返ってみてください。






